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NHKの「ダーウィンが来た!」という番組でイギリスの首都ロンドンに生息するハリネズミの特集をやっていて、それを見ていて色々衝撃を受けたので記事にしてみました。
まずハリネズミは背中に針があるので強そうに見えますが、襲われても攻撃をし返しませんし逃げ出しません。丸くなって防御一本に徹します。
これは対動物(天敵のキツネやフクロウなど)に対しては丸くトゲトゲにさえなってしまえば、相手が手出しできない鉄壁の防御となります。
<目次>
ハリネズミ同士の喧嘩では噛んで攻撃する
そんな防御専門のハリネズミがなんとビックリ、スゴイ剣幕で噛み付いて攻撃をしていたのです。
「ええ!?そんなに攻撃するんだ!?」
とこちらが声に出して驚くくらいの勢い。
相手は同じハリネズミで、たしかエサの奪い合いだったと思います。
「かもたす」もエサと間違えて噛まれたこともありますが思ったより痛く、あの歯で思い切り噛まれたらかなり痛いハズですが、番組では噛み付いて引きちぎるくらいの勢いで攻撃していて、実際やられた方はその噛まれた部分がちぎれているようにも見え相当痛そうでした。
この見たことないハリネズミの一面を見たのはなかなかの衝撃でした。
鉄壁の防御が悲劇を生む
ハリネズミを外敵から守る鉄壁の防御イガグリの術(術名は番組による)
しかしその鉄壁の防御こそがハリネズミにとっての悲劇を生む、ということも知りました。
イギリスでは各家の庭が広く普通に庭にハリネズミが来るそうで、各庭から庭へ車道を通ったりしてウロウロと普通に移動しています。
日本ではペットとして家の中で大事に飼うイメージしか無いため、普通に家の庭や道路を走りまわっている映像に結構ビックリしながらも、
「まあまあそれは自然界では普通のことでしょう」
と気持ちを切り替え見ていたら、ハリネズミの「危機を感じたら丸くなってその場に止まってしまう」という習性が悲劇を生んでしまうということを知らされました。
車に轢かれてしまう
ロンドンではハリネズミが車道を普通に歩いています。
日本でも犬やネコが道路を歩いていて轢かれたりしているので、そりゃハリネズミも歩いていたら轢かれることもあるだろうとその時は気にも止めませんでしたが、まさか習性が邪魔をするとは・・・
ほかの動物だと車が近づくと危機を感じて走って逃げる、となるのですがハリネズミは逃げません。
危機を感じると習性で丸くなってその場から動かず止まってしまいます。
そう、これが悲劇を生むのです。
ハリネズミが夜行性ということもあり夜の道路でそれをやられると、運転手は気づくことが出来ずにそのまま轢いてしまう、という事故が多いということでした・・・
芝刈り機の犠牲になる
イギリスは各家の庭が広く、手入れに芝刈り機をよく使うそうなのですが、その時ちょうどハリネズミが庭にいた場合は芝刈り機の音や気配で危険を感じ、やはり丸くなってその場で動かなくなります。
すると人間からは生い茂った芝生で見えないため気づかずに、芝刈り機がそのままハリネズミを襲ってしまうという事故が多発しているそうです。
対動物に対しては鉄壁の防御を誇るハリネズミも、まさかそんな防御ごと壊してしまう敵が存在するなんて思いもよりませんよね。
悲しいですね・・・
英国ハリネズミ保護協会
イギリスではハリネズミは身近な動物でとっても愛されていますが、昨今は各家の生垣が減ってきたことにより餌を取るところや住処が無くなったり、そういった場所を探しての移動中に先述した芝刈り機や車による事故など色々な人的要因でかなり減少してしまったそうです。
そんなハリネズミを守ろうとする「英国ハリネズミ保護協会」なるものがイギリスにはあり、ハリネズミの病院を作っていて怪我や弱ったハリネズミを保護して治療したり、生息場所や移動経路の確保をしたりと、ハリネズミを守るために様々な活動が行われているそうです。
英国ハリネズミ保護協会のサイト(英語サイトになります)
https://www.britishhedgehogs.org.uk/
まとめ
草むらや道路を走るハリネズミは自由でとってもかわいいですが、その分どうしても事故に巻き込まれてしまう悲しいことも起こっています。
日本で飼われているヨツユビハリネズミは家の中での飼育が前提、むしろ温度耐性的には家の中でしか飼えません。
自由かと言われるとそうでは無いと思います。
自由に動き回れるほうがいいのか飼われているほうがいいのか、どちらが幸せなのかは人間にはどうやっても分かりません。
ですので、ご自宅のハリネズミが天寿を全うする際に「幸せだったなあ」と思ってもらえるように飼い主さんがきちんとお世話して守ってあげてください。